CNNが北朝鮮の金正恩氏の重体を報じる。”もしも”の場合はどうなるのか?

f:id:NextCaesar:20200421174059j:plain

こんにちは。HASEです。

CNNが金正恩氏の重体を報じました。

私も知らなかったのですが、金正恩氏は心血管系の手術を受けていたようです。

消息筋は「元帥様(金委員長)は昨年8月から(心血管疾患に)苦しんでいたが、最近、頻繁に白頭山(ペクトゥサン)に登ったせいでさらにひどくなった」としている。白頭山朝鮮半島の最高峰であり、気圧の変化が心血管の状態を悪化させたということのようだ。(同上)

金正恩氏はまだ30代と若年だが、喫煙のし過ぎや肥満、過労などから、健康に問題を抱えているとの見方が以前から根強かった。 (上記事)

なぜに、そんなに頻繁に白頭山に登っていたのか(ダイエット!?)はさておき。

しばらく前に、金正恩氏が妹の金与正氏(キムヨジョン)を自分の後継者として指名した」というニュースがありましたが、その裏にはこのような事情があったんですね。

仮に、金正恩氏に”もしも”のことがあった場合、現在の国際情勢にとってもかなり大きな変数になることは必至です。

金与正氏には金正恩氏もかなり信頼を置いているらしいので、おそらく後継者として指名されたというのは本当だろうと思います。

だとしたときに、「金与正氏がどのような国家方針を取るのか」がポイントです。

私も北朝鮮の政治構造について詳しいわけではないので、あくまで頭の訓練として以下の点を考えてみます。

特に、地政学」の観点から言えば、以下のポイントがどのように変化するのかを考える必要があります。

  1. 1. 世界観
  2. 2. 大戦略
  3. 3. 政策(内政+外交)

1の世界観について言えば、北朝鮮の世界観である主体思想(チェチェ思想)」「金王家による独裁」(世界観と言えるのか?)はおそらく変化はないでしょう。

これは北朝鮮建国以来の理念であるので、そう簡単には変わらないと思います。

 2の大戦略北朝鮮の場合で言えば、先軍政治(軍事力の拡大を最優先にする政治)」も、(少なくとも短期的には)これまで通り継続されるものと思われます。

なぜなら、仮に金与正氏が、(経済)開国派であったとしても、周りにいる古参の幹部や軍幹部が同調するとは限らないからです。

これまで金正恩氏が圧倒的な独裁権力で、政権内部の不満などを粛清によって押さえ込んできたはずですが、まだ弱冠32歳の金与正氏が同じように抑え込めるかはわかりません。

仮に、アメリカからの経済支援や開発投資と引き換えに、北朝鮮の核軍縮を含めた開国を進めるような素振りを見せようものなら、内部からクーデターを起こされる可能性だってあります。

金与正の政治的なリーダーシップについては、情報が少なく、未知数です。

こんな記事↓がありますが、実際の信条がどこにあるのかはまだ不明です。

彼女自身がどのような信条であったとしても、性急な改革はできないでしょうから、短期的には大きく北朝鮮の姿勢が変わることはないと思います。

金正恩氏には男女合わせて三人の子供がいるとされていますが、まだ幼いため、彼らが政務を担える年齢になるまで、金与正氏が中継ぎをするというイメージでしょう)

つまり、先軍政治を進め、アメリカと対峙するために、北朝鮮主導で韓国と統一する」というビジョンは基本的には継承されるでしょう。

ただ、長期的にはわかりません。 

あくまで個人的な見解ですが、金与正は北朝鮮大戦略を大きく変えうると思っています。

不可抗力的に変わるのか、主体的に変わるのかは何とも言えませんが、大きく変わるとしたら以下のパターンです。

  1. 1. 政権内部、軍によるクーデター(不可抗力)
  2. 2.改革開放路線(主体的)

金与正氏が権力をしっかり掌握できて1の可能性を潰せた場合、2の改革開放路線に舵を切る可能性は十分にありうると思います。

中国共産党が鄧小平の時代に、政治的な独裁を維持しながらも、経済を開放したように。(それも軍事力拡大のための資金を得る目的でしたが)

この動きに対して、アメリカ、韓国、中国、そして日本がどのように関わってくるかが掛け算の変数となります。

いずれにせよ、金正恩氏の容態がどうなるか注視したいと思います。